「肉体の癒しはキリストの贖いに含まれないと言う学者がいるとするなら、その人はギリシャ語の学者ではないか、或いは、嘘をついている。」T. J. マックローサン
マックローサン博士は著名な牧師であり、作家、聖書の教師、そして大学でギリシャ語とヘブライ語を教えていた学者としても高く評価されていた人です。彼の書いた本、Bodily Healing and the Atonement の中にクリスチャンがキリストの贖いの中に癒しがある事を信じるべき6つの理由を挙げています。この本の中にも、癒しについての正しい理解に至る幾つかの重要な鍵を見つける事ができます。
理由①
「神は病人を癒した事があり、神は永遠に変わらないお方であるから。」
過去に起きた一つの癒しは、現代の私たちにも当てはまるとマックローサン博士は言います。何故なら、主が良いお方であるという真理が永遠に変わらないからだという事です。
理由②
「キリストは私たちの罪だけでなく、病をも贖って下さったから。」
マックローサン博士は、イザヤ書、マタイ、ペテロの手紙からの聖句を用いてその理由に触れます。解説は主に、へブル語とギリシャ語の原語からのもので、それによればキリストが私たちの病を背負ったという事です。この理解についてマックローサン博士は、アンドリュー・マーレ―の言葉からも引用して彼だけの考えではないとしています。
「主の義なるしもべが私たちの罪を負っただけでなく、私たちの病気も負って下さった。従って、私たちの罪を負い、私たちの病気を負う主は、贖い主の御業の不可欠な部分を形成しています。…体と魂は神の住まいとして一緒に役立つために創造されたのです。肉体の病的な状態は、魂の状態と同様に罪の結果であり、それはイエスが耐え、償い、征服する事になったのです。」アンドリュー・マーレ― (Divine Healing, pages 99 and 119)
理由③
「病は悪魔の仕業であるから」
使徒の働き 10:38 の引用により、病を悪の仕業だと説明しています。
理由④
「聖霊が教会におられるから」
キリストの上に臨んだ同じ癒しの聖霊の力が、今は教会である私たちクリスチャンの内に住んでおられるので、私たちは癒しを大いに期待できるとマックローサン博士は言います。
理由⑤
「キリストの病の贖いは今日の私たちにも適応されるから。」
マックローサン博士は癒しがマルコ16章にあるキリストの宣教命令の一部である事を説明しています。
理由⑥
「主の素晴らしい約束だから」
主が病を癒して下さるという御言葉の約束についてマックローサン博士は、イエス様が「祈って求める事は何でも」の中に含まれるとします。つまり、私たちが病の癒しが必要な時は、それを求めても良いと主が約束されている事、そして癒しの約束を私たちは信じるべきだとしています。