JGLMの教え

JGLM (ジョン G. レイク ミニストリーズ)が教えている内容とその特徴について分かち合いたいと思います。癒しのミニストリーとして JGLM は知られていますが、実際には総括的な聖書の真理に基づいた働きをしていて、癒しだけを取り扱っている訳ではありません。神の力による癒しは素晴らしいものである事は間違いありません。しかし、神の愛に基づいて困っている人を助ける仕事は癒し・解放以外にもあります。より重要な事は、私たちの内にある神の力を神の愛に基づいて信仰を通して働かして行く事なのです。

JGLM の総監督者であるカリー・ブレイク氏は癒し以外にも多くの聖書の真理をジョン G. レイクが残した手紙などを通して学びました。言うまでもありませんが、これらの真理は新しい契約に基づいているものであって、教えの起源は全て新約聖書にあります。しかし、多くの神学が混乱引き起こしている為に、通常考えられているような手段では御言葉の真理を悟る事はないでしょう。つまり、聖書学校や神学校を卒業すれば、誰でも聖書の真理を理解する事にはならないという事です。御言葉の真理は神学的な理論で一部の支持者を納得させるものではなく、むしろ実践できる部分の重要さにあって、まさに「生きた御言葉」であるべきです。生きた御言葉は、真理によってのみ明らかにされ、真理は全ての人々にとって自由を与える事ができます。カリーブレイク氏は、そうした実践的な御言葉の理解をジョン G. レイク氏やレスターサムラル氏などから学びました。

JGLMでは、下の三つが初歩の教えになっています。これらのセミナーは既に世界中で開かれており、多くの人が真理を知って自由になっています。

  • DHTT(神癒技術者訓練) 2006年の DHTT 
  • New Man(新しい人)
  • Mind Renewal(思いの一新)

DHTT

DHTT はジョン G. レイクが作成したマニュアルの事で、それを通してクリスチャンが癒しが出来るようになる為のものです。タイトルに「技術者」という言葉を使っていますが、ある種の「癒しのテクニック」が秘訣だという事ではありません。教えの土台となっているのは癒しに関する正しい聖書的な知識と、新しい人(New Man)としての考え方です。癒しに関して御言葉が何を言っているのかに加え、人の伝統の教え(間違った教え)についてもたくさん触れています。DHTT のマニュアルは長い間多くの人に明らかにされていなかったので、ジョン G. レイクについての本を読んで学んだ人たち(ケネス E. ヘーゲンなど)も、現在カリー・ブレイクたちが出しているような癒しの結果を体験してはいません。顕著な違いは、癒しの数と成功率にあります。この結果の違いはより聖書的な教えに基づいているというだけです。単純に、より聖書的な方法ならより多くの癒しと高い成功率が出るという事です。ケネス E. ヘーゲンはジョン G. レイクの教えに限りなく近かったのですが、「神の子として歩む」という部分(特に、神の子として支配権を行使する事)においては、ジョン G. レイクよりもその理解が劣っていたと思います。実はこの部分だけが、主な違いとなっていて、そこから幾つかの考え方の違いがあるのですが、結果として、癒しの数や確率が大きく違ったのです。しかし、JGLM が強調して教えているのはDHTT や癒しそのものではなく、福音の最も重要な奥義である「新しい人」です。

New Man & Mind Renewal 

New Man(新しい人)、或いは「新しいアイデンティティー」とも呼ばれる教えについては、E. W. ケニオンやジョン G. レイクの説教の中でも知られています。彼らよりも前に A. B. シンプソンも教えていました。しかし、このアイデンティティーの教えが多くの人々に知られるようになったのは、E. W. ケニオンの本を通してでしょう。彼はその本の中で、私たちがキリストの中にいて、またキリストご自身が私たちの中にいるという真理を、十字架の御業を通して知る事ができると説明しています。JGLM では、新しい人として考えようになるには、古い人に死ぬという事を他のどのミニストリーよりも強調しています。何故なら、古い人に死なずに新しい人として歩む事はできないからです。また、古い人に死んで聖く歩む事は神の子としての歩みであり、神の子として歩む為の「支配権」についても、 JGLM で強調されています。

New Man(新しい人)と切り離せないのは Mind Renewal(思考の一新)で、これも主に E. W. ケニオンの本によってその教えが広まったようです。そのルーツは、いわゆる御言葉の宣言の教えであって、これもジョン G. レイクと E. W. ケニオンの影響が大きいでしょう。もちろん、ケネス E. ヘーゲンが70年代以降において、これらを更に広めたのは言うまでもありません。世界的な伝道者であるT. L. オズボーンも E. W. ケニオンの教えを土台にしています。

こうしたワード・オブ・フェイスの人たちの間では、癒し・解放の働きが顕著であったのですが、それは、彼らが聖書的な教えに基づいていたからです。ただし、一部の人たちによる極端な繁栄の神学と呼ばれる教えによって、ワード・オブ・フェイスのグループが「異端扱い」されたのは非常に残念な事ではあります。

この様に、New Man(新しい人)と Mind Renewal(思考の一新)の教えは以前からありますが、過去10年の間で、より多くのカリスマ派に受け入れられるようになって来ています。その理由は、様々な人たちがワード・オブ・フェイスの教えの影響を受けて、それを広めて行った事と、科学(脳科学)的な説明も助けになったからです。これらの教えは、現在、多くのミニストリーでも取り入れられています。それに加えて、弟子訓練を「家の教会」で教えているミニストリーは、これから急成長を成し遂げる教会になるでしょう。JGLM が現在展開している「ライフチーム」は、より聖書的な教会作りに基づいているので、この働きを通して人々が訓練され、神の子として成長して行く事が、より顕著に見られる事になるでしょう。

下のリンクは2006年の DHTT セミナーをやや短めにして、まとめたものを載せています。

JGLMの教え