2021年7月23日金曜日

癒しの真理 その2

私たちの神は力強いのですが、その力は信者であるクリスチャンの内に働きます。

「どうか、私たちのうちに働く御力によって、私たちが願うところ、思うところのすべてをはるかに超えて行うことのできる方に、」エペソ 3:20 

「このために、私は自分のうちに力強く働くキリストの力によって、労苦しながら奮闘しています。」コロサイ 1:29 

私たちは神の国を地上にもたらす為に神の力を用いる事ができます。その聖霊の力によって私たちは癒しや解放を体験できるのです。しかし、その様な神の子として歩みに対して疑いを持つなら、その不信仰ゆえに、神の力は働かないのです。ただ、幸いなことに、癒しの奉仕をする人が信仰を働かせるなら病人を癒す事ができます。

「信じる人々には次のようなしるしが伴います。すなわち、わたしの名によって悪霊を追い出し、新しいことばで語り、その手で蛇をつかみ、たとえ毒を飲んでも決して害を受けず、病人に手を置けば癒やされます。」マルコ 16:17-18 

「信じる人々」とは、信仰によって歩む人という事です。単に主日礼拝を欠かさない人を超えて、キリストの弟子として歩む人が聖書の意味する信じる人々です。神の子として生まれ変わり、新しい人として信仰の成長の道を歩んでいる人の事です。その様な真の信者であるなら、病人に手を置けば癒されるとイエス様は言っているのです。この場合、病人は必ずしも信者とは限りません。しかし、手を置くのは信者であるのが明らかです。この事から、イエス・キリストの信者は本来、病人に手を置けば癒す事ができるのです。これはイエス様の言葉であり、大宣教命令の一部として理解するべき重要な福音の働きです。

旧約時代に癒しが起こらなかった主な原因が、単純にその真理について神様が明らかにしていなかったからでした。しかし、信者であるなら人が癒されるという真理が、今は明らかになっています。何故、信者であるなら癒しが起きるのでしょう?それは、神様が神の子となった信者に権威をお与えになったからです。

「しかし、この方を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、神の子どもとなる特権をお与えになった。」ヨハネ 1:12 

新改訳では「特権」という訳ですが、実際には権威という意味のギリシャ語 εξουσία (exousía) が用いられています。その権威を使って、クリスチャンは悪霊を追い出す事ができ、また病人を癒す事ができるのです。ここでも明らかな様に、癒しに関する真理は旧約時代には明らかにされていませんでした。従って、旧約聖書ばかりを読んで癒しについての真理を知ろうとしても、キリストの権威による癒しの部分は見えてこないのです。